おはこんばんちは、ふっこです!
今回は、木製PCエンジン ゲームセンター筐体風(木製ファミコン3号)の作成工程の記事です。
まず初めに、タイトルに「木製ファミコン3号」と書かせて頂きましたが、ファミコンではないので木製筐体3作目という事で以下「3号」と書かせて頂きます、すみません。
*注意*
毎度お伝えしますが当方はド素人です。
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3号作成の経緯ですが、2号作成時に結局使わなかった、PSoneモニタがもったいないので何とか使いたいと思っていまして、当初から気になっていた「ゲームセンター筐体風」の物を作る事にした、という流れでございます。
ですが、言うほどゲームセンターで遊んだ事が有りませんで、ゲームプレイ時に操作するレバー(ジョイスティック)の仕組みがまったく分っておらず(カチカチ音がするやつだよね?くらい)、構造を知るべく、ジョイスティックとボタンをネットで調べて購入しました。
方向キー用
ジョイスティックレバー(LS-40)【セイミツ】
30φレバーボール(LB-30)【セイミツ】
Ⅰ・Ⅱボタン用
24φネジ式 押しボタン(PS-14-DN)【セイミツ】
SELECT・RUNボタン用
16φサービススイッチ(DS-412)【セイミツ】
購入は「アーケードゲーム販売トップス」さん、でネット注文しました。
サイトを見ていて思ったのですが、レバーの操作感(バネの固い柔らかい)の説明がされているなど、その筋の方々向けなんだなーとちょっとドキドキしました。
色もバリエーション豊かで、どれにしようかワクワクします。
無事商品が届きまして、ジョイスティックのカチカチ音の正体は「マイクロスイッチ」の音という事が分かりました。
また、ジョイスティック裏側のプラスチック製のガイド位置を調整する事で、8・4・2方向の切り替えが出来るんですね(使用しない方向へレバーが入らない様にできる)びっくり。
これで、3号で使用する、操作レバーとボタン類、PSoneモニタとPCエンジン本体の準備が出来ましたので、それぞれのサイズを確認しながら設計をしていきます。
設計は毎度おなじみエクセルです。
1セル5mmで配置をイメージしていきます。
PSoneモニタを中心に、コントローラやスピーカー、PCエンジン基板などの位置を決めていきました。
木製ケースの形も大方決まりまして、次は、PCエンジンのコントローラーのボタンを、購入したジョイスティックやボタンへの変更と、PCエンジン本体基盤からモニタへの出力の実装を進めていきます。
使用するPCエンジンは、白色の初期タイプなので、通常RF接続なのですが、コンポジット信号でPSoneモニタに繋ぐ事が出来ます。
コンポジット信号の出力につきましては、既に紹介されていらっしゃる方がおりまして、ネットで調べますと情報を得る事が出来ると思いますので、気になる方は調べてみて下さい。
PCエンジン本体とPSoneモニタの接続が済みましたので、次はコントローラの着手です。
PCエンジンの連射付きのパッドを分解し、方向キーとⅠ・Ⅱボタン(連射部も)と、SELECTとRUNボタンの回路を調べます。
各部からの配線を、ジョイスティックやボタン類に接続していきます。
出来ました。
が、配線が適当すぎて取付が困難だった為、最終的に調整し直し中の写真がこちら。
PCエンジン本体基盤の上に有る2つは、毎度おなじみ、秋月電子通商さんで購入した「昇降圧型スイッチングモジュール」(電源の変圧回路)です。(便利!
配線と動作確認が済みましたので、次は木製ケースの作成へ進みます。
出来ました。
この木製ケース、完成までに半年くらい経ってます。
一番最初にケース両側の板作成を進めたのですが、8割ほど進めた所でやる気が失せまして(失言)、その後、約半年間放置(失言2)しました。
言い訳させて頂きますと、ケース両側の板厚がちょうどいい物が見つからず(10mmにしたかった)、妥協して購入した為(13mmを購入)、作り直す可能性が頭をよぎったせいだと思います。
結局、作り直す事なく各部分も作り終えましたが、毎度おなじみの鉄やすりでの削り作業が大変でしたので、これが嫌で放置した可能性も否定できません。(体は正直なので仕方無い(失言3)
もう少し本格的な切削機械が欲しいとは思うのですが、お高いですし・・・設置スペースも無いですし・・・我慢です。
ケースが出来ましたので、塗装して組み込んでいきます。
ケースの塗装は、初期のPCエンジンの色合と木目を残したかったので、木目の出る白とオレンジを購入しました。
塗装し組み立てました。
思ったより色がしっかり出まして、ポップな印象になりました。
が、今回はこれでは終わりません。
筐体の周りにデザインを付す事が出来るように、アクリル板の制作へと続きます。
私、アクリル板の工作は初体験となります。
ある程度厚みがあった方がしっかりして良さそうと思い、2mm厚の物を購入しました。
工作するにあたり、その筋の方々からアドバイスを頂くことが出来ましたが・・・。
バキッ!・・・・。(アクリルの割れる音
ピキッ!・・・・。(アクリルにひびが入る音
ギャーッ!・・・・。(私の悲鳴
アクリル~なんでうまくいかんのや~しかも値段高いし~と、一通り愚痴りましたがアクリルとの初体験は、私の心も簡単にへし折られるという結果に。
だが、しか~し。失敗無くして成功は無い!と、折れた心の破片を拾い集め、心を落ち着かせ、再度アクリルと向き合い対話しまして「手抜きせず、常に優しい気持ちで接する事」で、なんとか折り合いをつける事が(完成)出来ました。(人としてもちょっと成長した気がする
そして、今回もう一つの新要素としまして、作成中に筐体の上部を光らせたいと思いまして、LED回路の考え方もその筋の方々にアドバイス頂く事が出来まして、実装にこぎつける事が出来ました。(私の未来にも光を!灯を~!
残りは、デザインを印刷した紙をアクリルの形に沿って切り取って・・・組立てるのおぉぉぉみっ!
出来ました。
命名「PCE Wood」(そのまんまです
ネーミングセンスの無さもさることながら、デザインセンスのチープさも、私にはお似合いでしょうか。
と、ここでスペックの紹介をさせて頂きます。
モニタ:PSoneモニタ(5インチ4:3)*フロントパネルに明るさと音量の調整ボタンがあるので、細い棒を差し込んで使用
スピーカー:型番LF-K2828B112A「共立エレショップ」さんで購入
コントローラー:ジョイスティックとⅠ・Ⅱボタンの下段はノーマル、上段は連射
電源:9V~15Vのアダプター、もしくは、単三乾電池16本(エネループ16本使用時、2~3時間の駆動程度でした)
利用可能なソフト:HuCARDのみ(天の声等の周辺機器接続不可)
ケース寸法等:高さ約30cm・幅約18cm・奥行約25cm・重さ約2.2kg(電池無し本体のみ)
その他:プレイ画面をRF又はコンポジット接続で別のモニタ(テレビ等)に表示できます
背面はこんな感じです、扉を開けてHuカードを差し替えることが出来ます。
Huカードの差し替えは、フロントパネルや筐体背面側上部(設計図ではこのイメージ)の実装も検討したのですが、ゲームセンター筐体っぽさをなるべく出したいと思いまして、交換に手間が掛かりますが内側(隠す)にしました。
また、乾電池についてなのですが、最初エネループ8本で試みたところ、計算上は1.2V×8本直列=9.6Vで足りると思ったのですが(PCエンジンの電圧が9V)、電源を入れると電池の出力電圧が5Vまで下がってしまいまして、どうも容量?が足りなかったようで、追加で直列8本の物を用意し先の物に並列で繋げましたら、9Vを維持できるようになりました。稼働時間が2~3時間とあまり長くは無いのですが、チャレンジ要素の1つとして良い経験になりました。
操作パネル周りの写真と電源スイッチ部の写真です。
電源スイッチは以前に勢いで買ったキータイプのものを付けました。
ケース上のLED部分の写真です、電源ONで光ります。その下の2つの穴はスピーカーが付いています。
今回の作成費用です。
PSoneモニタ(中古):約4,000円
PCエンジン本体と連射つきコントローラー(中古):約4,000円
ジョイスティックと各ボタン:約2,200円
スピーカー2個:約700円
アクリル板:約2,000円
木材と塗料:約5,000円
昇降圧型スイッチング電源モジュールキット2個:約2,800円
ケーブルやコネクタ、ネジ類等の雑貨:約2,000円
作成の思い出:プライスレス
合計約22,700円
んーまずまずといったところでしょうか。
作成時を思い返しつつ記事を書いていたのですが、アクリル辺りで変なテンションが出てきてしまいました。
1号2号は一人でずーっと作っていたのですが、3号作成終盤は、その筋の方々を交えながらの作成となり、今までとはちょっと違った感じで進められた為、思い入れが何時もと違う感じです。
次回の制作意欲もより高まりましたので、今から楽しみです。(まだ何も決まって無いですが
最後に、記念の一枚をパシャリ
それでは今日はこの辺で、ばいちゃ!